

知らずにいるのはもったいない!浜なし・浜ぶどうの魅力
猛暑で汗だくになる夏、シャクっと一口かじれば、想像以上の甘味と爽やかな香りが口いっぱいに広がる「浜なし」。そして、この上なくみずみずしく大粒の「浜ぶどう」。森ノオトスタッフもみんな大好きで、夏休みシーズンになると、「もう食べた?」と話題になるほどのおすすめ地元グルメ品です。
浜なしも浜ぶどうも、サイズが大きく、糖度も高いことから贈り物などに選ばれることが多いようですね。栽培には手間がかかり、限られた量しか生産されないため、直売や宅配での販売がほとんど。そのため「幻のフルーツ」と呼ばれているのだとか。
私たちが暮らす横浜市青葉区と緑区の鶴見川と恩田川沿いは、昭和40年代から浜なしの生産を特に先駆けて行ってきたエリア。浜ぶどうを栽培している農園もあり、このあたりには、浜なし・浜ぶどうを買えるスポットが今もあちこちにあるんです。ちょっと値段は張りますが、一度は食べてみたい地元のごちそうフルーツ。ぜひ味わってみてください。
農家直売所
森ノオトの過去記事まとめ
まずは、森ノオトがこれまでに取材させてもらった浜なし・浜ぶどう生産者の皆さんを改めて紹介しましょう。いずれも直売は、7月下旬から8月をピークに9月初旬にかけての収穫シーズン限定、その日採ったものが売り切れるまで。季節と時間をしっかりチェックしてからお出かけくださいね。
■「大和園」
寺家ふるさと村にあるテニスコートの裏手に位置する梨畑と、ご自宅で直売所を開設。
里山風景を今に残す寺家ふるさと村にある農園。10月下旬から11月中は浜柿、その他の時期も野菜の販売を行っています。
時期と直売品の詳細はインスタグラムをご参照ください。
<Information>
横浜市青葉区寺家町157
直売期間:浜ぶどうは7月下旬から、浜なしは8月上旬から直売。
Instagram: https://www.instagram.com/ya1226en
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■「金子ぶどう園」
バス停「寺家町」の向かいに直売所を構え、浜ぶどう、浜なし、浜柿、キウイフルーツや露地野菜を栽培し直売されています。同じ寺家町にある「made in 寺家」とコラボして開発された焼き肉の肉ダレはこだわりの味わいで、わが家の小中学生の子どもたちも大好きです!手仕事を行う「農体験」のイベントも開催。
直売のスケジュールやイベント詳細はインスタグラムでご確認ください。
<Information>
東急バス「寺家町」バス停付近 または四季の家(青葉区寺家町414)(いずれも不定期)
直売期間:浜ぶどう8月初旬〜、浜なし9月初旬〜。いずれも無くなり次第終了
Instagram:https://www.instagram.com/kaneko_budouen/
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■「坂田農園」
園主の坂田清一さんは、地元の人に食べてもらいたいという思いで、浜なしの直売を自宅内で行っておられ、近隣の小学校で授業の中で行う梨づくり体験を30年ほども受け入れていらっしゃいます。収穫した浜なしを使った焼肉のタレも絶品です。
浜なしの販売予定の詳細は、インスタグラムをご参照ください。※コロナ禍以降は浜なしの収穫体験は実施していません。
<Information>
横浜市青葉区鉄町1509
直売時期:8月中旬〜9月中旬 10:00〜16:00 売り切れ次第終了
Instagram:https://www.instagram.com/sakatanouen1509/
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■「えのき園」
新しい栽培技術を探求しながら浜なしを栽培。浜なしを使った焼肉のタレ、無添加ジャムも販売中。
えのき園の浜なしは、JA横浜「ハマッ子」直売所の横浜青葉インター店、たまプラーザ店、四季菜舘でも販売されています。
詳細はホームページ、インスタグラムをご参照ください。
<Information>
横浜市緑区北八朔町2136
直売時期:8月中旬〜9月中旬頃 10:00〜なくなり次第終了(配送の受付は8月1日より)
ホームページ:https://hamanashi-enokien.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/enokien_yokohama/
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■「わたなべの浜ぶどう」
直売のほか、「ぶどう狩り」「シャインマスカット食べ放題」を実施!
開催日や直売の詳細は、インスタグラムでご確認ください。
<Information>
場所:横浜市緑区北八朔181
直売時期:浜なし、浜ぶどう(藤稔):毎年8月半ば〜1カ月間、浜ぶどう(シャインマスカット):9月〜1カ月間(月・水・木定休、9月不定休)
9:30~売切次第終了、駐車場あり
インスタグラム:https://www.instagram.com/hama__210/
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駐車場あり!JA横浜直売所「ハマッ子」
営業時間が長く駐車場も台数が多く、出かけやすいのがJA横浜の直売所各店です。
■JA横浜直売所「ハマッ子」たまプラーザ店
住所:横浜市青葉区美しが丘2-15-1
アクセス: 東急田園都市線・たまプラーザ駅徒歩2分
営業時間:10:00~18:00
定休日:第3火曜日、年末年始ほか
■JA横浜直売所「ハマッ子」横浜青葉インター店
住所:横浜市青葉区下谷本町40-2
アクセス:東急田園都市線・藤が丘駅徒歩10分
営業時間:9:30~17:00
定休日:第2火曜日、年末年始ほか
■JA横浜直売所「ハマッ子」センター北店
住所:横浜市都筑区中川中央1-26-6
アクセス:横浜市営地下鉄・センター北駅徒歩1分
営業時間:10:00~17:30
定休日:第1火曜日、年末年始ほか
■JA横浜直売所 メルカートきた店
住所:住所:横浜市都筑区東方町1401
アクセス:横浜市営地下鉄線ブルーライン・仲町台駅もしくは東急田園都市線・江田駅より横浜市営バス301系統バス停「向原」下車 徒歩8分
営業時間:8:30~17:00
定休日:第3火曜日、年末年始ほか
■JA横浜直売所 四季菜館
住所:横浜市青葉区田奈町52-8
アクセス:東急田園都市線・田奈駅 徒歩9分
営業時間:10:00~17:00
定休日:第1火曜日、年末年始ほか

森ノオトでもおなじみのハマッ子直売所四季菜館。JA横浜の直売所では、毎日採れたて新鮮な農畜産物や、農家がこだわって開発した調味料や農産加工品を買うことができます。四季菜館の春野菜を使って森ノオトライターがその場で即興料理を作りあった記事はこちらからどうぞ
その他の直売所はこちらの情報から!
■青葉区の直売所マップ(地図入り)
「あおば花・緑・農めぐりマップ」(青葉区発行)
地域の農産物直売所も含めた青葉区内の花や緑のスポットを紹介する一冊です。前述した以外の浜なし・浜ぶどうの直売所情報も掲載されています。
■緑区の直売所一覧(地図入り)
緑区の農畜産物の直売スポットの一覧情報です。北八朔町や小山町エリアには特に浜なし・浜ぶどうの直売所が多数あります。マルシェや朝市なども掲載!
■都筑区の直売所一覧(地図入り)
都筑区では、折本町(IKEA港北のあるエリア)や、佐江戸町に浜なしや浜ぶどうの直売所があります。
その他の区の農産物直売所マップも、横浜市のホームページからチェックすることができますよ〜。横浜市内の直売所の多さにびっくりします!
※農家さんでの直売は、駐車場が限られていたり、予約や事前の電話が必要なところも多いですので、確認してからのお出かけをおすすめいたします。
マメ知識
What’s 浜なし・浜ぶどう?
浜なしも浜ぶどうも、収穫直前まで樹上で完熟させ、朝採ったばかりの新鮮な状態で販売されているのがおいしさの秘密。ちなみに浜なしも浜ぶどうも特定の品種名ではなく、細かい栽培基準を守って「横浜農業協同組合(JA横浜)果樹部」が認可した生産者だけが使える呼び名なのだとか。
例えば、浜なしの代表的な品種は、豊水や幸水。そのほか、農家さんたちはそれぞれ甘ひびきやあきづき、香麗など収穫時期がずれるよう何品種も育てているので、お気に入りの品種を探すのも、ツウですね。

浜ぶどうは、ぶどうの中でも大粒の品種が栽培されています。こちらは代表品種の「藤稔(ふじみのり)」(写真右)と「竜宝(りゅうほう)」(写真左)。ゴルフボールほどもあろうかという大きく甘い一粒は、夏のごちそう!
コラボ品も要チェック!
高級フルーツである浜なしは、食品ロスを有効活用すべく、規格外品を使った焼肉のタレやジャム、スイーツに加工した商品も開発されており、JA横浜ハマッ子直売所や、地域のマルシェなどで手に入ります。どれも香りが良く、子どもにも大人にもファン多し。

わが家の子どもたちが大好きなコラボ商品たち
浜なし・浜ぶどう、まだまだ「知らない」「食べたことがない」という人も多いかと思いますが、地元の農家さんたちが手間をかけ、大切に栽培してきた地域の名物農産物。食べて楽しみ、それをきっかけに、地域の農を大切に思ってくれる方が増えたらうれしいです。
(掲載の営業時間や定休日などは記事公開時のものです)

★青葉区で、浜なしがどんなふうに育てられているかを解説したわかりやすい資料が、『青葉区の農っていいねブック』に載っています。ぜひ読んでみてくださいね。
『青葉区の農っていいねブック』( 2025年 青葉区発行)
★掲載の営業時間や定休日などは記事公開時のものです。
★森ノオトでは「浜なし染め」の染物を取材した記事もあります。藤が丘の呉服店「わかやぎ」さんが、地元で活躍する染織家をつなぎ、青葉区奈良町(こどもの国牧場口近く)の三澤総合農場さんの浜なしの剪定枝を使って染色した帯をご紹介しました。

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