森ノオトではこれまで、「環境絵日記」をテーマにした記事をいくつかご紹介してきました。最初は2011年、高橋陽子さんの「エコラボ・レポート」で、環境絵日記の取り組みをご紹介しました。「スポーツ刈りがエコ!」「節電で家族でウォーキング」など、子どもらしい発想で「エコ」を切り取るアイデアに、学ぶところが大きいなあ、と感じました。
次は、2013年、青木真紀さんの息子さんが、自宅の独立型ソーラーシステムを題材に描いた環境絵日記が入選したお話。身近なところで環境絵日記の題材がうまれ、それが評価されるのは、お子さんにとっても励みになることでしょう。
この夏、森ノオトでは、環境絵日記の取り組みをお手伝いする機会に恵まれました。以前から交流のある「ゴミの鉄人」こと横浜市資源リサイクル事業協同組合の戸川孝則さんにお声がけいただき、JA横浜さんとタイアップしておこなう「食と環境未来都市」をテーマにしたワークショップをサポートします。
場所は、センター北駅すぐのJA横浜「ハマッ子」直売所 都筑中川店。横浜市最大の農業生産力を誇る都筑区は、地産地消のメッカでもあり、センター北の直売所はいつもたくさんのお客さんで賑わっています。夏休み真っ只中の8月4日(火)におこなうワークショップでは、小学生がJA横浜で農家さんや直売所の方にインタビューして、直売所に並ぶ野菜や生産者紹介のポップ(販売用の小さな看板のようなもの)をつくることで、JAの直売所や、地元の農業に親しみを覚え、環境絵日記の題材にしてもらおうというものです。
地元の野菜を買うことは、遠くの野菜を買うよりも、輸送にかかるコストもガソリンも少なくて済みます。何より、採れたてのものがすぐ手に入るので、新鮮です。
また、旬の野菜を食べることは、健康にもつながります。夏は水分たっぷりのトマトやきゅうりで火照った体をクールダウン。
きゅうりを生産する時のエネルギー、つまりCO2排出量は、夏の露地栽培の方が、冬のハウス栽培よりも、10分の1ほどで済みます。
何より、地域に農地があることは、緑あふれる環境づくりに貢献します。そこで育まれた野菜が、地域の人に食べられ、地域の農業を持続可能にしていくこと、そのものが、何よりもエコにつながります。
そんなお話も、小学生、そしてご家族の皆さんにお伝えしていきたいです。
横浜市資源リサイクル協同組合でインターンをしている大学生、安森涼美さんが中心となって企画したこのイベント。「子どもたちに地産地消を知ってもらうことで、地域での農業の活性化や、地域への愛着を育むことにつながる。同時に、横浜市が進める環境未来都市について啓発し、横浜が目指す将来像を子どもたちに伝えていきたい」と、安森さんは意欲的に話します。
7月31日(金)から8月9日(日)までは、同じセンター北の「ハマッ子」で、「食と環境未来都市」をテーマに、地産地消や横浜野菜を題材にした環境絵日記の展示会をおこないます。もしかしたら、お友達の作品が選ばれているかも!? ついでに、JAの直売所で、地元の新鮮採れたて野菜を買って、お腹も心も満たしましょう。
8月1日(土)には、「ヨコハマの海の青と都市の緑を守るフェア2015」で、ヨコハマの海と緑を描いた作品を展示、「環境絵日記の描き方教室」も同時開催します。
夏休みの宿題や自由課題の参考に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
環境絵日記のホームページ
http://www.recycledesign.or.jp/enikki/
「食と環境未来都市」
展示会
日時:2015年7月31日(金)-8月9日(日)
ワークショップ
日時:2015年8月4日(火)10:00-12:00
参加費無料、要予約、定員親子10組
場所:JA横浜「ハマッ子」直売所 都筑中川店
住所:横浜市都筑区中川中央1-26-6
横浜市営地下鉄線ブルーライン・グリーンライン「センター北駅」下車徒歩2分
主催:全国環境絵日記実行委員会
ワークショップのお申し込み・お問い合わせは……
全国環境絵日記実行委員会(横浜市資源リサイクル事業協同組合事務局)
(受付時間:月-金 9:00-17:00)
TEL 045-444-2531
FAX 045-444-2532
E-mail: mail@recycledesign.or.jp
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