川崎市中原区にある等々力緑地は、435,914平方メートルという広大な敷地に、陸上競技場、硬式野球場、テニスコート、サッカー場、プール(夏季のみ)、とどろきアリーナなど多数の運動施設があります。陸上競技場はサッカーJリーグ川崎フロンターレのホームスタジアムとなっており、試合開催日は多くの人々でにぎわいます。また、釣池、四季園、ふるさとの森など自然とのふれあいを深める施設も充実。そんな緑地内に、博物館・美術館の複合文化施設である川崎市市民ミュージアムがあります。
川崎市市民ミュージアムは、1988年11月に「都市と人間」という基本テーマをかかげて開館しました。川崎市の成り立ちと歩みを考古、歴史、民俗などの豊富な資料で紹介する博物館。ポスター、写真、漫画、映画、ビデオなどの近現代の表現を中心に紹介する美術館。2つの側面から収集された多彩なコレクションと、独自性のある企画が特色です。
この川崎市市民ミュージアム、川崎市内の小学4年生が社会科の授業で、二ヶ領用水の歴史と役割、江戸時代の生活について学びにくる場所でもあります。
川崎市民なじみの場所といってもいいかもしれません。
そんな充実した施設内に、シルクスクリーンとリトグラフの版画を制作することができるアトリエがあるのをご存知でしょうか?
市民ミュージアムの特徴的な収蔵品である版画作品。その技術の普及と、自主制作をしたいと思っている人の活動の場となることを目的として、開かれているのです。原則、版画制作の経験者を対象としていますが、初心者を対象にした講座もあります。
そんな「みんなの活動室 版画アトリエの一般開放」に行ってきました。
アトリエには、利用者のサポート、プレス機や感光機などのメンテナンスを行う指導員がいます。指導員には、将来活躍が期待される若手版画家を起用して、制作活動の支援も行っています。取材日に対応してくれた、指導員の竹内佳奈さんもまた、リトグラフの版画家さん。
「なかなか個人で揃えることはできない、プレス機や感光機などを使用できる環境は、制作活動をするにあたり、ありがたい存在」と言います。
この日も2名の利用者が、各々、シルクスクリーンの作品を制作していました。
さて、森ノオトのキャラクターの「もりたろうくん」で、作品づくりの開始です。
私がこのアトリエを知ったのは、4年程前に川崎市市民ミュージアムのボランティアに参加したのがきっかけでした。子育てや妊娠もあり、在籍は1年ほどで、あまり活動には参加できませんでしたが、参加した活動の中にリトグラフの講座の補助がありました。学生時代に版画を学んでいたので、懐かしさと共に制作意欲がふつふつと沸き上がってきた記憶があります。
4年越しになってしまいましたが、今回久しぶりにインクに触れ、紙に刷るという作業をして、心が躍るような時間が過ごせました。
市民ミュージアムでは、ベビーカーツアーや、ママカフェなど、小さな子ども連れにも優しい企画もあります。そして、もうすぐ夏休み。「夏休みこどもミュージアム2015」では楽しそうなイベント・ワークショップも目白押し!
アートを鑑賞するもよし、自分で制作してみるのもよし。1日楽しめるミュージアムに、遊びに行ってみませんか?
川崎市市民ミュージアム
〒211-0052
川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)
電話:044-754-4500
開館時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日・国民の休日の場合は開館)、
祝日・国民の休日の翌日(土・日の場合は開館)
URL:http://www.kawasaki-museum.jp
みんなの活動室 版画アトリエ一般開放
毎週日曜日(原則)詳細はHP参照
版画制作の経験者が対象になります
申し込みは電話のみ
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