森ノオトリポーターたちのおひな様物語 2016前編
今日から3月。3月といえば…ひなまつりですね。昨年同様、今年も森ノオトリポーターのひな人形が知りたい! ということで、2回にわけてご紹介します。日常の中でこだわりをもって暮らしを楽しむおしゃれさんが多い森ノオトメンバー。それぞれのおひな様物語をお楽しみください! (text:平本奈央子)

<北原家の新しいおひな様>

やはりトップバッターは、この方から!

北原家の次女ちゃんのおひな様からご紹介します。

ちりめんでできた、シンプルかつコンパクトなおひな様。

ちりめんでできた、シンプルかつコンパクトなおひな様。

「あまりに多忙で見送ろうかと思っていた」と、昨年の次女ちゃんの初節句。ところが、ちょうどそのときに編集していた森ノオトメンバーのおひな様記事を読み、我が子への思いをおひな様へぎゅっと詰め込んでいるそれぞれの物語に触れた編集長は、「やっぱりひな祭りは大事だ!」と奮い立ったといいます。

 

ここからが何とも北原編集長らしいのですが、森ノオト読者にとっても馴染みの鴨志田町にある「Glaca(グラッサ)」というお店に飛び込みます。それがなんと3月3日、ひな祭り当日。

 

このグラッサは、陶器や雑貨を中心に扱うお店ですが、北原編集長にとっては、「グラッサのオーナーが私に民芸や用の美を教えてくれた」と、新米記者だった頃からお世話になっている特別なお店だそうです。ひな祭り当日に飛び込んでも、素敵な出会いがあるグラッサってやっぱりスゴイ! と、感動したようです。

 

昨年紹介されていた長女ちゃんのおひな様とともに、北原家は家族からのあつーい思いのこもったおひな様たちで、この時期は賑わっていることでしょう!

 

<清水家のおひな様>

さて、お次は清水朋子さんのおうちのおひな様を見せていただきましょう!

まちの小さな集会所「Glanta(グレンタ)」を主宰する朋子さんは、こだわりライフスタイルとセンスの持ち主。どんなおひな様があるのか興味津々です。

上品なお顔立ちなおひな様

上品なお顔立ちなおひな様

清水家には2人姉妹がいます。お姉ちゃんのときに親王飾りを用意し、妹ちゃんのときにミニチュアのお道具一式セットを用意したそうです。

親王飾りの前に並ぶお道具たちは、静岡の職人さんによってひとつひとつ丁寧につくられた漆塗りのもの

親王飾りの前に並ぶお道具たちは、静岡の職人さんによってひとつひとつ丁寧につくられた漆塗りのもの

私も思わず目が釘付けになってしまった、このお道具たち。

 

触ってはいけない……と頭の片隅にはあっても、どうしても、遊びたくなってしまうその衝動! こっそり引き出しを引いてみたり……しちゃった記憶、皆さんにもありませんか!?

 

清水家でも、やはり観ているだけでは飽き足らず、「購入した年のひな祭りの時点で、すでに細かい道具がなくなっていた……」と嘆く朋子母さんですが、それでも「わーおひな様だー!」と歓声をあげて遊んでくれるのは嬉しいと、おひな様のある情景を微笑ましくみているようです。

 

母娘でおひな様を囲んで、ひな祭りを楽しんでいる姿が目に浮かんできます。

 

<湊家のおひな様>

以前、湊光代さんが個人的にfacebookにアップしたおひな様が素敵すぎて、「あのおひな様をまた見たい!」とリポーター内でも話題騒然だった湊家のおひな様。

時が止まったような、静かな時間が流れる

時が止まったような、静かな時間が流れる

 

後ろ姿もこんなに美しい。技術の高さを感じずにはいられない

後ろ姿もこんなに美しい。技術の高さを感じずにはいられない

息をのむ美しさって、こういうことを言うのでしょうか。

 

湊さんからお写真を見せてもらったときに、すーっと引き込まれるような、目が離せない、そして心から邪念がなくなり(笑)清く穏やかになっていくような感覚さえありました。

 

富山県出身の湊光代さん。このひな人形も、富山県何砺市にある「トモル工房」さんで作ってもらったそうです。ご長男の兜を探していたときに「トモル工房」さんと出会い、木彫りの人形に一目惚れしたと言います。「いつかひな人形も作ってもらいたいねー」とご夫婦で話していたところに、娘さんが誕生。念願かない、木彫りのひな人形が湊家にやってきたということです。

 

湊さんは、「子どもの持つ透明感と、親目線の包み込むような穏やかな優しさを感じられる表情と雰囲気が大好き」といいます。

 

また、檜で作られているため、出したときにはふわっと部屋の中に檜の香りが広がり、家中の空気感さえも柔らかく穏やかなものにしてくれる気がすると話してくれました。

誰でも、1年に一度ひな人形のふたを開けて再会するときはワクワクすると思いますが、そこに柔らかな木の香りが漂うなんて、なんて幸せだろうと思います。

 

湊家のこどもたちには、ひな祭りという行事とともに木の優しい香りも記憶に残っていくのでしょうね。

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こんな穏やかな表情が、ずっと我が子に続きますように、私たち、母親も、こんな顔で日々過ごしたい、と思うのでした

 

<青木家のおひな様>

現在、横浜市会議員として多忙に活躍する青木真紀さん。デザイナーで、手づくりアクセサリーなどのアートワークを得意とする青木さんは、今小学1年生のお嬢さんの初節句の時に、羊毛フェルトでおひな様を手づくりしたそうです。

どこか西洋風にも見える三人官女がかわいい!

どこか西洋風にも見える三人官女がかわいい!

「小さいけれど、飾るのにはちょうどいい」と青木さん。色合いもやわらかくて、フェルトの素材感がやさしく、ほかにはないおひな様ですね。

 

妹さんのいる青木さんの実家には、七段飾りのおひな様があるそうですが、お嬢さんの初節句以来飾れていないとか。そんなお宅も多いのかな、と思いますが、それだけ家族にとって初節句は大切な行事とも言えますね。

 

<持田家のおひな様>

最後のご紹介する持田三貴子さんのおひな様にも、持田家らしい物語があります。

立派なおひな様の前で。ママも子どもも、いい顔してますね。

立派なおひな様の前で。ママも子どもも、いい顔してますね。

2013年生まれの娘さんのために、三貴子さんのお父様からおくられたおひな様はとても立派なものでした。

 

「住宅環境も考えて小振りなものをリクエストしたはずが、予想以上に立派なものが届いてびっくりした!」と正直な気持ちをポロリ。

でも、孫の誕生の嬉しさ、可愛さのあまり、少しでも立派なものを送ってくれようとするおじいちゃん・おばあちゃんの気持ちはとっても嬉しいもの。

 

その後の引っ越しや下の子の誕生などで忙しく、ものも増えていくなか、毎年飾り続けることが難しいこともあるといいます。お父様に申し訳ない気持ちを抱きながらも、毎日笑顔で育児に奮闘中している三貴子さんです。

 

持田家にはもう一つお雛さまがあります。

優しい色の中でにっこり笑うお内裏様が印象的

優しい色の中でにっこり笑うお内裏様が印象的

これも初節句のときにお義母さまから贈られた手作りのおひな様。

プリザーブドフラワーだそうで、3年目になる今年も持田家のリビングで可愛く飾られているそうです。

 

それぞれのお宅にその家族らしい物語のあるおひな様。

世間は年度末に向かい、バタバタバタ…と動いておりますが、寒空に「春」を感じる梅や桃の花に目を留める時間も大切に、ぜひご家族で、ひなまつりを楽しんでくださいね!

明日はこの1年、新人リポーターとして活動したメンバーのお雛様を中心におくりします! お楽しみに。

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