森ノオト編集部の「チャイティーラテ」チームは、子育て・教育をテーマに、記事作りに取り組んでいます。今回は、子どもと関わる中で、ドキドキ・ヒヤヒヤしたあの時……題して『森ノオト・ドキドキノオト』を募りました。「分かる分かる」というものから、「そんなことあるの!?」というものまで、森ノオトライターから寄せられた、今なら笑えるエピソード。チームメンバー・中津理恵さん( 中蔦理恵 )の、かわいらしいイラストとともに、お楽しみください!
※見出し横の○/365は、1年のうちにどれくらいドキドキに遭遇するか(したか)の頻度を、各ライターの主観で表しています。
鼻にビーズ 1/365 (どんぐりの場合もあります)
梶田亜由美さんのお家では、お子さんが遊んでいたビーズが、鼻の穴にすっぽり。「ふんっ!てして!」と鼻をかませ、ピンセットで取り出そうと試みるも、ビーズはますます鼻の奥に……。
耳鼻科に駆け込み、すぐにビーズを取ってもらい、事なきを得ました。
【解決策】いざというときの病院を知っておく
他にも、「ジャンプしていたら、転んで歯が折れた」「枝豆が虫歯の穴に詰まった」「暗闇で、光るパジャマを着てはしゃいでいたら骨折した」など、予測不能なエピソードを持つライターは多数。休日や夜間も含め、いざという時に受診できる場所を知っておくと安心です。
出かける2分前のうんち 60/365(0〜3歳くらいに頻発)
中津理恵さんのお子さんは1歳。外出する日は、自分の準備に、お子さんの準備にと大忙しです。さあ、もう家を出る時間の2分前!だけど、このにおいは……急いでおむつを替えなくちゃ!
【解決策】誰か教えてください
おむつ時代はもちろんのこと、でかける直前の「ちょっとトイレ」は、中学生(わが息子)ですら、あります。一瞬のため息、あとは気持ちを切り替えて乗り切るのみ!以外に解決策がありましたら、ぜひコメントをお寄せください。
離乳食を口から飛ばす 60/365 (離乳食期にしばらく続くことがある)
理恵さんのもう一つのドキドキは、離乳食。スプーンで口に運ぶとモグモグ。よく食べているなぁと思ったら、いきなり口からご飯が飛んでくる!どうやら、食事を吹き出して遊んでいるようです。自分で食べたくて、スプーンですくってみるもののこぼしちゃう、お皿も持ちたくてひっくり返しちゃう……食後はいつも大掃除です。
【解決策】できないことより、できていること、大事にしたいことに目を向ける
「一口でも笑顔で食べてくれたら大成功」。食事の時に、理恵さんが心の中で何度も唱えている言葉です。そして、お子さんが自分で食べるチャレンジは、まだパジャマでいる朝ごはんと、お風呂に入る前の晩ごはんだけに。また、「毎回、床掃除しっかりできて清潔だな〜って思い込むようにしています」とのこと。
できないことではなくて、できることに目を向ける。それは、子どもにも、自分にも。上手に食べることよりも、楽しく食べることを大事にしたい。そんな気持ちが伝わってきます。
おしゃれに目覚める 20/365 (女子に多い)
南部聡子さんのお子さんが幼稚園生の頃。さあ登園!と思ったら、登園服を着ません。「せっかく先生に会うのに、こんなダサい服着られない!」と頑として聞かず、家も出られない。先生と相談し、しばらく希望の服で通うようにしました。
【解決策】時が気づきをもたらす
好きな服での登園をしばらく続けると、お子さんは「自分だけ違うのはおかしい」と気づき、自ら登園服を着るようになりました。「親は、ありのままの姿を受け入れることも、時には大事ですね」と、聡子さんからのコメントです。
左右色違いの靴が欲しい 1/365(おしゃれに目覚めた・男子編)
宇都宮南海子さんが、息子さんと靴を買いに行ったときのこと。息子さんが気に入った靴には、白と赤、色違いのものがありました。どっちにする?と聞くと、両方の色を片方ずつ組み合わせて履きたい、という驚きの答えが。
【解決策】交渉する・購入する・同志を見つける
白と赤がいい!と絶対譲らない息子さん。南海子さんは、店員さんに交渉しました。「片方ずつ売ってもらえないでしょうか」と。……それはやはり難しく、両方の色を購入したそうです。「他にも、色違いで履きたい子がいたらよかったんだけどな!」と話す南海子さん。靴をシェアし合う同志を見つける、というのも解決策かもしれません。
朝、体操服が乾いていない 12/365 (特に冬・梅雨時期に多い)
わが家の中学生兄妹。中学校は毎日、制服の下に体操着を着ていきます。登校時間までもう少し、という時に「ねえ、体操着どこ〜?」と声が。まだ干しているし、湿っている!
【解決策】ドライヤーで、それなりに乾かす
乾燥機では間に合わない。ドライヤーの出番です。ゴォーッと熱風を当て、なんとなく乾いたら終了。多少湿っていても、我慢して着てもらう他ありません。
友人の赤ちゃんを抱っこする 2/365 (未経験だとハードルが上がります)
佐藤沙織さんからは、友人の赤ちゃんと初めて対面したときのドキドキ。「抱っこしていいよ!」と言われて、赤ちゃんを託されたものの、まだ首も据わっていなくてふにゃふにゃ……どこをどう抱っこしたらいいの!?
【解決策】しっかりとレクチャーを受ける
戸惑う沙織さんに、友人がしっかりと抱き方をレクチャー。無事に、赤ちゃんを抱っこすることができました。首が据わっていない、と頭では分かっていても、実際に自分の腕に受け止めると、柔らかさ、無防備さにびっくりする瞬間です。
ベビーカーでの新幹線乗車 2/365 (普通列車の場合は、頻度が上がります)
青木遥さんが、新幹線で帰省した時のこと。3歳のお子さんの移動はベビーカーですが、乗車するには畳まなければなりません。片手にお子さん、片手にベビーカーで手間取り、新幹線に乗り遅れそうに!
【解決策】落ち着いて、次の電車も検討する
「今考えると、別に次の新幹線でもよかった」と、笑いながら振り返る遥さん。この電車に乗らないと!と、その時は、目の前のものしか視界に入らないもの。次の予定や空席状況次第では、変更したってよい。今ならそんな余裕が持てるのでした。
外出時の子連れトイレ 20/365 (個室が広ければ広いほど、ドキドキ度があがります)
船本由佳さんは、外出先でのトイレにヒヤヒヤ。トイレの個室には、ベビーキープという、子どもを座らせておく備え付けの椅子があります。座らせた子の手の先には、ちょうど個室の鍵。お子さんが鍵で遊び、扉が開きそうになることも!
広い多目的トイレでは、利用中に、お子さんが非常呼び出しボタン、扉開閉ボタン、と次々に押しに行ってしまい、「叫ぶことしかできなかった」とのことです。
【解決策】油断禁物
狭い個室ならば、自分で扉を押さえておくこともできます。しかし、多目的トイレでは、扉までの距離が遠すぎる。「トイレ利用中も、息子と手をつないでいるつもりだったけれど、振り切られてしまった。油断禁物です」と由佳さんは話します。
目的地を前に、子ども二人が寝てしまった 12/365 (特に、外出先ではしゃぎすぎた後)
醤野宏美さんは、その日、自転車の前と後ろにお子さんを乗せて、自宅に向かっていました。下の子は寝てしまい、家に着いて振り返ると、直前まで起きていた上の子まで寝ている!自宅は、マンションの5階。駐輪場にも、家にも誰もいない。頼れるのは自分だけ。
【解決策】ベビーカーを使う・あえて寝かせる/寝落ちさせない
宏美さんはこの時、荷物を諦めました。手には家の鍵、両腕・肩には11kgと14kgのお子さん。火事場の馬鹿力で二人を抱えて帰宅しました。この他、バスで、降車直前に二人が寝てしまったこともあるとのこと。以来、昼寝のリスクがある時には、自転車ではなくベビーカーを使う、あえて少し昼寝させてから帰る、もしくは、笑わせて寝落ちさせない、など、さまざまな対策を立てられていました。
友達との約束。それは不可能だよね? 4/365(小学生に多い)
小学生になると、遊びの幅もぐっと広がります。
わが家では、当時小2の息子が「日曜日に、みんなで森に小人をつかまえにいく」という約束をしてきました。内容にびっくりしながら、待ち合わせ場所・時間を聞くも「分からない」と。小人どころか友達にも出会えなさそうです。
【解決策】その約束は叶わない、と身をもって知ってもらう
親からも先生からも離れて、友達同士で遊ぶ。小学生へと成長したからこそできる、子どもにとってもワクワクすることです。どうやったら友達に会えるのか?遊びに行けるのか?たくさん失敗して、知恵や工夫を身につけていってもらえたら、と思います。
試着室で逆立ち 1/365 (お店で見失った場合、起こる可能性があります)
ショッピングモールでちょっと目を離した隙に、息子さんがいなくなってしまった梶田さん。近くを探すも見つからず、店員さんに声をかけると「試着室で逆立ちの練習をしていますよ」と。発見した息子さんは、確かに試着室で逆立ちしていました。
【解決策】子どものブームを把握しておく
当時、息子さんは家で逆立ちを練習しており、試着室は壁もあって床に手をつけられて、ちょうどよかったようです。子どもが今、何に興味関心を持っているのか?把握しておくと、探すヒントになるかもしれません。
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話せば話すほど、そういえばこんなこともあった、と掘り起こされる、数々の逸話。話す中で出てきた、南部聡子さんの「1秒前まですごく幸せだったのにね!」という言葉に、私は膝を打ったのでした。そうなのです。1秒前まで楽しく遊んでいたのに、1秒前までいつもの朝だったのに、1秒前まで「あぁよかった」とホッとしていたのに!
血の気が引いたり、オロオロしたり、そして、私は頭を急にフル回転させて、普段使っていない何かを全力で稼働させます。
どうして?どうしよう!の嵐だったあの時も、後から振り返って、話してみれば思わず笑ってしまう。
「子どもがいると、生活に彩りが増えるよ」と、母から言われたことを思い出しました。
大人が予想もしない、子どもの言葉や出来事。今しかない時間は、喜びもドキドキも、いつか宝物のようになっているかもしれません。
*こどもの救急
夜間や休日などの診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を提供しています。
鼻にビーズのようなケースも、こどもの救急>こどもの事故と対策>異物のページに掲載されています。さまざまな事故とその対策が掲載されているので、おすすめです。
こどもの救急 https://kodomo-qq.jp/
こどもの事故と対策 https://kodomo-qq.jp/jiko/index.php
*この記事のイラストは、森ノオトライターで、イラストレーターの中津理恵さん( 中蔦理恵 )に描いていただきました!
▼インスタグラム
https://www.instagram.com/rienakatsuta?igsh=MTNsYnB4ajBmODho&utm_source=qr
▼横浜市民ギャラリーあざみ野で個展を開きます。記事に載せたイラストの原画も展示されます。
「おはよう、おやすみ」
2024年11月19日(火)〜11月24日(日)
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