
新鮮なほど甘いトウモロコシ、地元産が最強!
農業が盛んな横浜市。トウモロコシも栽培されており、この時期は農家さんの直売所やJAの直売所には地元産の“朝採り”トウモロコシが並んでいます。新鮮さが味に直結すると言われるトウモロコシ。旬は6月から7月とのことで、まさに今が一番おいしい時期だそうです。
農家さんの中には日の出前から収穫する方もいると聞いたことがあったのですが、この日訪ねた泉区の「小間園芸」の小間一貴さんは、なんと「朝2時とか3時から収穫してますね」とおっしゃるではありませんか!

今年41歳になるという農家3代目の小間一貴さん。お祖父様の頃は大根をメインに市場出荷していたそうですが、お父様の代で自ら野菜を売る「直売」スタイルに移行。小間園芸では年間30〜40品目ほどを生産。季節ごと旬の色々な野菜を自宅の直売所や横浜市営地下鉄ブルーライン・立場駅前で直売をしており、毎回大人気だそうです
想像以上の早い時間にびっくりした私ですが、「トウモロコシは夜に糖分を蓄えるので、夜明け前が一番糖度が高く甘くなるといわれているんです」という小間さんの説明を聞くと、なるほどと納得です。
さらに、「トウモロコシを一番おいしく食べられる“採りどき”は、たった3日間しかないんですよ」と小間さん。
「時期が早いと、粒が白くて固く、遅いと黄色くなって粉っぽくなっちゃって、味が落ちてしまうんですよね」。そんな“採りどき”の3日間を見極めるのには経験が必要とのことで、「自分も最初はわからなかったんですよ。親父に聞いて、5年くらいは修業してましたね」と振り返ります。

実っていた生のトウモロコシを、ちょっとだけ味見させてもらいました。すると、驚くほどのジューシーさと甘味でした!例えるなら、まるでトウモロコシジュースのよう。これは確かに新鮮な方がおいしい!一説によれば、トウモロコシは収穫後2時間で味が落ち始めると言われているのだとか……
手間をかけおいしさを生み出すトウモロコシ畑
以前、私の実家でもサラリーマンだった父がトウモロコシ栽培に挑戦したことがあったのですが、実も大きくならず、粒もまばらで売り物のようにきれいな状態にはなりませんでした。出来よく栽培するには、経験やノウハウが大きく影響するのだなと改めて実感します。
「肥料もしっかり適切に使わなきゃですしね。動物に食べられてしまうこともありますし。あと、一番は風。トウモロコシは風に弱くて、毎年1回は台風でみんな倒れてしまうんです」と小間さん。
取材した日も、実は台風が去ったばかり。背の高いトウモロコシの茎たちがポッキリ折れることがないよう、あらかじめてっぺんの雄花がカットされていました。強風を受けたトウモロコシたちは、この日、ところどころ倒れかけながら、それでも健気に葉の合間にこれから成熟していく実を抱えていました。頑張れ、トウモロコシ!

おいしいトウモロコシの見分け方は、皮が鮮やかなグリーンでヒゲが茶色く乾燥している状態だそう。お買い物の参考に!
小間園芸で栽培しているのは、「ゴールドラッシュ」という甘みがある品種。23アールほどのトウモロコシ用の畑で3〜4月にかけて植えた後、6〜7月頃になると手作業で収穫します。機械で収穫する農園もありますが、この広さの場合は手作業の方がコストに見合うのだそうです。

こちらは、間引いた実「ヤングコーン」。地場産ヤングコーンを以前森ノオトの取材で調理したことがありますが、とっても香り高く柔らかくておいしかったです。ヤングコーンがトウモロコシの間引きだということや、1本のトウモロコシからは一つのトウモロコシ、一つのヤングコーンしか採れないという豆知識も小間さんから聞いて初めて知りました!

小間園芸の直売所は駐車場が10台ほどあり車でのアクセスが◎。1日に収穫するトウモロコシは200〜250本、多い時には400〜500本にも上り、常連さんたちは10本、15本と買っていくのだそう
甘く大きな実を収穫するには、農家さんたちによるおいしさファーストの手間と熟練のノウハウがあってこそ。採りどき3日の夜明け前というピンポイントで収穫される職人技の小間さんのトウモロコシを、私もシーズンが始まったら買いに行こうと心に決めました……!
農家さん直伝!皮もヒゲもささっと取れちゃう超簡単レンチン焼きトウモロコシ
この日は、トウモロコシのおいしくて簡単な食べ方も実演付きで教えてもらいました。先生役は、小間園芸のベテラン女性スタッフさんです。
「トウモロコシは、収穫するとすぐに糖度が落ちるので、買ってきたらとにかくまず加熱処理しましょう!」とのことで、まず基本となる電子レンジでの加熱方法を教わりました。
「これはお客さんから聞いたやり方なんですけどね。一番簡単なんです!」と、太鼓判だそう。
電子レンジなら茹でるのと違って栄養も逃げず、しかも、ラップ代わりに皮もヒゲもつけたまま。エコで超楽ちん、トウモロコシを調理するハードルが一気に下がる目を見張るような簡単技をどうぞ!
【基本の加熱処理 皮ごとレンチン】
材料:皮付きトウモロコシ
1、最後の数枚を残して皮を剥く。皮がラップの役割を果たす。
2、電子レンジで加熱する(いわゆるレンチン)。500Wで3分、裏返してもう一度3分。
3、手で触れる程度に少し冷めたら、軸の上の根本を少し長めに皮ごと切り落とす。(根本についた粒は後で食べちゃいましょう)
4、細い方の皮とヒゲを持って、トウモロコシの実を少し揉んだり、軽くねじっておく。(皮が剥がれやすくなるように)
5、そして、片手で皮&ヒゲをつかんで、トウモロコシをブルブルと振る。すると、ヒゲも皮もきれいに取れたトウモロコシがポトリと落下!

レンジ加熱後、軸部を切り落とし、ヒゲと皮の上の方を持って振っていると実だけが落下!

手こずるヒゲ取りが、こんなに楽ちんに!! 森ノオトスタッフの間でも、「ラップしなくていいなんて知らなかった♪」と、さっそくやってみるメンバーが続出です
このまま食べてみると、皮ごと加熱しているためか、お湯で茹でるよりもぐんと香りが豊かな印象でした!新鮮な採れたてのゴールドラッシュの甘くて弾けるようなおいしさが存分に味わえます。
【まるで夏祭りの味 フライパンで焼きトウモロコシ】
次は、子どもも喜ぶ焼きトウモロコシのレシピへと続きます。
1、上記の方法で加熱処理したトウモロコシを、フライパンの上で焼く。
2、醤油をハケで塗る。こうばしい香りがしてきたら完成!

ハケがない人は、醤油さしでちょっぴりずつお醤油をかけながら焼くのでもOK
焼き目が欲しい人は、太い方の軸にバーベキューで使うような鉄製の串を刺し、直接ガスコンロの火で炙るとより本格的に仕上がります。
焦げた醤油のこうばしい香りは、まるで夏祭り!「お家でもこんなふうに焼けるんだ」とびっくりうれしい発見でした。
【おまけ:食べきれないときの冷凍ワザ】
一度に食べきれない場合は生で保存するのではなく、とにかく素早く加熱処理して冷凍するのがよいそうです。
「冷凍するときは、私は、適度な長さにカットしたトウモロコシの粒部分をそぎ切りにして、そのかたまりのまま冷凍しちゃいます。そうすれば粒にしてコーンスープやサラダにも使いやすいですし、天ぷらにもいいですよ」とのこと。これはたくさん手に入った時に役立ちそう!メモ必至です。
ヒゲをとるのが面倒だったり、皮がゴミになってしまうのがもったいないと思っていたトウモロコシですが、皮も有効に使えるエコでおいしい食べ方を知ることができて、ホクホクな私でした!
※こちらの記事は認定NPO法人森ノオトが制作担当しているJA横浜「濱農食彩」YouTube動画vol.7横浜産トウモロコシ編での取材内容から制作しました。YouTube動画でもぜひご覧ください。
▼前編 衝撃の甘さ!横浜産「トウモロコシ」|朝採りの魅力を体感(トウモロコシ畑での小間さんレポート)
https://www.youtube.com/watch?v=QC4yUIukiRM&t=202s
▼後編 夏といえばやっぱりコレ!焼きトウモロコシ|調理のプロ直伝の裏技も公開(レシピ)
・小間園芸直売所
住所:神奈川県横浜市泉区上飯田町3602
日時:毎週火・木曜 9:00〜13:00
毎週土曜 9:00〜17:00
※8〜9月は火曜・土曜のみ
この時期はトウモロコシのほか、完熟トマトや枝豆、ズッキーニ、オクラ、玉ねぎ、キャベツ、オクラなども有り(季節の旬野菜が並びます)
・横浜市営地下鉄ブルーライン・立場駅 改札前直売
日時:毎週火曜日、木曜日 ※8〜9月は火曜日のみ
10:00〜17:00(祝日休み)
・JA横浜Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/@JA-md5dg
「濱農食彩」シリーズ動画では、トウモロコシのほか、横浜産のブルーベリー、牛肉、ミカン、トマト、イチゴ、西洋野菜の生産者レポート&簡単レシピを公開中です。
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