カフェで物々交換? 映画『台北カフェ・ストーリー』
台湾の中心都市・台北を舞台に、美人姉妹がおしゃれなカフェをオープン。しっかり者の姉・ドゥアルはコーヒーやスイーツに力を入れ、夢をもって始めたものの、最初は思うように客が入らない……。そこで、ちゃっかり者でやんちゃな妹・チャンアルがとった行動は……。

先日開催した「森ノフリマ」。自分たちが大切に使った品物を直接対面で販売し、次の方にまた大切に使っていただきたい……という思いが元になって、開催したイベントです。モノにはそれぞれ、思い出や物語があります。自分がもう着ない衣類や雑貨を持ち寄って物々交換するイベント「xChange(エクスチェンジ)は、自分が持ち込んだファッションアイテムに、エピソードや思い出、使い方を記した「エピソード・タグ」をつけることを大切にしています。

 

 

この映画『台北カフェ・ストーリー』は、とてもオシャレでスタイリッシュな映画。映画のスパイスになるのは、カフェに持ち込まれた、奇妙なモノたちで、お客さんたちは自分が気に入ったモノを、物々交換で持ち帰ることができます。いくらお金を出しても、買えません。妹・チャンアルがそのストーリーを気に入って、よしとしたら、物々交換が初めて成立します。

 

最初はガラクタばかりが増えていき、妹の突拍子もない発想にふくれっつらの姉・ドゥアル。ある日、店を訪れた男性が、世界35都市で集めた35個のせっけんを持って来店します。男性は、店を訪ねるたびに、せっけん一つひとつのエピソードを語ります。いつしかドゥアルはその物語に魅せられて……。

 

 

このオシャレな映画は、配給においてもとてもユニークなしかけがあります。全国100店舗のカフェで上映用のDVDを一定期間レンタルし、自由に上映できるというもの。映画料金の設定は自由で、映画をきっかけに新たな客層を開拓したり、カフェの新しい収入源にしたり、また上映と一緒に物々交換会を企画するなどの提案をしています。

 

……ん? これって、森のカフェシネマでもやろうとしていたこと……。

地元の飲食店の定休日を使って映画を上映し、お店にとっては新たな顧客の開拓、お客さんにとっては「地元で話題の映画を、ドリンクつきで楽しめる」、映画上映とお客さんの交流イベントを同時開催……。

まさに、時代の波ですね。

(ご興味のある地元飲食店の皆さん、公式サイトをチェック!)

 

第2弾森のカフェシネマは、この映画も楽しいかも! なんて思っています。ちょっとエコ要素もあり、何より、オシャレで雰囲気のいい映画です。デートにもぴったり。

現実的には映画の選定含めもうちょい検討してみますが、森ノオトでは映画の上映会の活動にも今後力を入れていきますので、地域の皆さん、お楽しみに!

 

※話題の映画をいち早く観たい方は、14日(土)から六本木で上映しますので、チェックしてみてくださいね。

Information

<上映情報>

『台北カフェ・ストーリー』

原題: 第36個故事

英語タイトル: Taipei Exchanges

監督・脚本:シアオ・ヤーチュアン(蕭雅全)

製作総指揮: ホウ・シャオシェン(侯孝賢)第46回ヴェネツィア国際映画祭グランプリ受賞監督(「悲情城市」)

2010年/中国語/台湾/81分/カラー

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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