パッションあおばプロジェクトは、「東日本大震災被災地のために、自分たちができることを、何かやりたい!」という気持ちが集まってできた、青葉区発の活動です。青葉台のリユース食器貸し出しNPO「Waveよこはま」のメンバーが中心となり、「パッション」もいまでは地域の活動としてある程度の認知がされてきたように思います。
2011年秋から3月10日までの8回、あざみ野からボランティアバスを出し続けてきて、活動内容も瓦礫撤去、炊き出し、ワカメの加工の手伝い、古民家の解体等、多岐にわたります。今年2月と3月には、70人近い人が2台のバスに乗って現地に行くまでに成長した活動。復興支援に行く仲間は、同じ地域に住むご近所さん。帰ってきてからも地域での付き合いが続くというのも、パッションならではです。
現地に行きたいけれども、仕事があって……そんな、地元の商店主さんたちも、様々な形での支援・応援をくださいました。一例ですが、パン屋のコペさん(★リンク)は炊き出しやボランティア隊へのパンを提供してくださったり、ナチュラーレ・ボーノさん(★リンク)は新鮮な地場野菜を集めてくださったり、ウィズさんでは幼稚園の棚をつくったり……ほかにも、地元で複数店舗が、パッションの支援バンドを店頭に置いて、活動の広報と資金調達に協力してくださいました。
今後も何かしたい! ボラバスを続けてほしい! そんな声が、いまだに多くの方から寄せられると、Waveよこはま理事長の金子拓也さんは言います。ところが残念なことに、災害支援車両の高速道路無料化措置が2012年3月末で打ち切られました。また、瓦礫撤去などの人手が必要な支援に関しては、現地でも一定の目処がついたということもあり、「パッションの今後の活動も、フェーズを移して必要がある」と、金子さん。「被災地」という呼び方も、「復興地」に変化しています。
今年度は、「子どもたちを笑顔にする活動」がパッションのキーワードになるとのこと。具体的には、緑区にある幼稚園が閉園となり、その遊具やおもちゃなどを、現地で求めている幼稚園や子どものための施設に届けたい、とのことです。現在、南三陸町と石巻市の受け入れ先施設との調整中とのこと。
さっそく先週には、宮城県栗原市の林業家の方が緑区まで遊具の搬出に来られました。積み木や紙芝居などの遊具の一部が、宮城県登米市に建設中の「手のひらに太陽の家」で使われるとのこと。この施設は、東日本大震災の影響で生活が困難になった子どもたちが入居し、また放射能汚染の影響で外遊びが制限されている福島県の子どもたちの保養のためにも使われます。東北の無垢材で建設し、エネルギーは林業廃材等の木質バイオマスでまかないます。実はこの活動、キタハラがフリーになる前に働いていたエコ住宅雑誌でお世話になった方々が中心となっており、緑区の幼稚園の集合写真では懐かしいお顔が! 人の縁、つながりの深さに驚いています。
「今後はおそらく、復興地でお祭りを開催したり、炊き出しをするなどの活動がメインになってくると思います。形は変わってもPassion(情熱)とPass on(つなげる)気持ちで、自分たちらしい支援をおこなっていきたい」と金子さん。次のツアーの予定は未定ですが、Twitterやfacebookで企画を発信して行くとのことです。
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