3月11日は、皆さんどう過ごされるのでしょうか? 青葉区内では、各地でキャンドルイベントがおこなわれるようです。イベントに出向き、震災の被害に遭われた方への祈りを捧げる時間を。もしくは、家庭で静かに過ごす時間を。私たちの節目の日、大切な時間を過ごしたいですね。
あの日から、1年経つんだなあ、と思います。あの日、あの時、私は、たまプラーザテラスのFMサルースのスタジオに向かう途中で、江田駅にいました。高橋陽子さんの番組「エコラボ」で、森ノオトのリポーター・湊光代夫妻とともに、間伐と森の関係について話す予定でした。
電車が止まってドアが開いているのに、まるで動いているかのような揺れ。これは地震? 電車に閉じ込められたらたまらない、とホームに出ました。江田駅は高架で、とても強い揺れを感じました。すぐにTwitterで、東北地方を震度7の地震が襲ったことを知りました。これは、すぐに電車は復旧しないだろう、ラジオの放送はないだろうと判断し、電話がつながらずTwitterとメールでできる限りの連絡を湊夫妻と陽子さんにして、私は一目散に江田から青葉台に向かって走り出しました。
そこから、インターネットとiPhoneを駆使して、情報を収集しました。被災地を津波が襲う様子を、そして原発の緊迫した状態が次々と伝わってきました。夢であってほしい、これが現実なのかわからない……。あまりにもの出来事に言葉をなくしました。自宅は停電を免れましたが、その後の計画停電や、原発事故と放射能への恐怖で、しばらく緊張の日々が続きました。
震災から数日後、同じ団地に住む、森ノオトのリポーターの大西香織さん母子と共通の友人と一緒に、夕ごはんを食べました。お父さんが残業で遅いなか、お母さんたちはどうやって子どもを守ろうか不安と緊張でいっぱい。こうして、同じ地域に、話せる仲間がいるだけで、すごく安心しました。
震災後、ウィズの森の藤江社長は、すぐに支援物資を集める拠点となり、被災地に向けトラックを出しました。あちこちで、いろんなことが、動き始めていました。Twitterで節電を呼びかけたら区内の商店の方々が協力してくれました。外食産業が一気に厳しい状況に陥るなか、「地元のお店でご飯を食べよう」と誰ともなく声をかけあっていました。不安な表情でお店を切り盛りするママと、ちょっと話すだけで、みんな肩の力が抜けていくようでした。「何かしたい」そう発信するパン屋のコペさんを訪ね、親しくなったのも、震災直後でした。
不安と緊張の3月を過ごした後は、一気に、いろんなことが、動き出しました……。
あの日から、1年が経とうとしているなんて。あっという間でした。そして、この1年間、森ノオトが本当に多くの人に支えられ、そして求められているのを感じました。この地域に生きて、暮らして、よかった、と心から思っています。
青葉区内では、美しが丘公園、藤が丘駅前公園、しらとり台第二公園、桜台ビレジ前階段、すすき野ハマデン前、なら着た商店街前の6カ所で、キャンドルナイトが開催されます。
メインとなる美しが丘公園では、13時から20時まで、東北の物産品を販売するほか、キャンドルが点灯される17時以降は、石巻市の会場と中継で結び、区民からのメッセージ付きのキャンドルをお互いに灯して、これからも長く続く復興への道のりで、支援を続けていく気持ちを伝えていきます。
また、「AOBA MUSIC ACTION 2012 〜音で思いを伝えたい〜」横浜市青葉区発東北復興支援チャリティーライブも、メイン会場の美しが丘公園、たまプラーザテラスのフェスティバルコートの2カ所で開催されます。
また、青葉台のキャンドルナイト仕掛人で、音楽プロデューサーの船守秀一さんは、青葉台2丁目のジャズバー「AU LAPIN AGILE」で、「第1回スロー・キャンドル・イベント『3.11を忘れない』」を開催します。森ノオトでもおなじみ、Arbre Candleの美しいキャンドルが並びます。「暖かいキャンドルの灯りに包まれて空っぽの時間を過ごしましょう」と、船守さん。船守さんのネットワークを生かした、ステキなアーティストたちが、スローミュージックを奏でます。
こちらは入場料1000円(小学生までのお子様は無料)。収益の一部は直接被災地に届く方法で手渡しされるそうです。14時OPEN、14:30にイベントスタート、14:46にみんなで黙祷します。
もちろん、どこにも出かけずに、家族で静かな時間を過ごすのもよいと思います。
私たちにとって、特別な日となった【3.11】。未来を見つめ、生きるために……。
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