森ノオトは自主事業として2013年から森ノオトライター養成講座を毎年実施しています。「市民ライター育成は、地域への愛着形成や市民参画を促し、持続可能なまちづくりにつながる」と注目を集め、各地から要請を受け、その地域のライター育成にも取り組んでいます。
これまでに、神奈川県や横浜市を中心とした下記エリアでライター養成講座を実施してきました。
・ローカルライター講座(自主事業)
いずれの地域でも、主催者の「住民による自治的な活動につなげたい」という意志があり、住民の「地域の魅力を表現したい」「地域とつながりたい」という思いと、主催者の意志がかみあっていくように、講座の中で主催者も受講生も対等に語り合えるようにプログラムを設計しています。
ライター同士が、同じ地域に関わる仲間として、ともに地域の未来を創造するパートナーとして、関係性が持続可能になるようなコミュニティづくりも心がけています。
講座のプログラムは以下のようなプログラムで進行し、市民ライターとしての基礎を学ぶ座学から記事のアウトプットまでの一連のプロセスで、約半年間が目安となります。
<基本のプログラム>
※期間や要件に合わせて講座をカスタマイズすることもできます。
第1回:
ライター同士の自己紹介(地域への愛着表明)、対象地域についてのレクチャー、ライター活動の意義と醍醐味、地域の魅力発見ワークショップ
第2回:
取材準備、取材依頼書作成、取材当日の流れと心構え、取材体験ワークショップ(ペアインタビュー)
第3回:
文章構成の基礎、文章表現力を高めるコツ、取材や編集の現場で起こるトラブル対応シミュレーションワークショップ
第4回:
原稿校正について、記事の相互編集ワークショップ、原稿完成までに行うこと、記事の仕上げのコツ
講座を進めていくなかで、取材依頼、取材、執筆を行い、受講生同士で原稿を校正し合うワークを行うことで、少しでも多くの目を入れて原稿を磨いていきます。
その後、森ノオトの編集スタッフが公開できるクオリティまでライターとのやりとりを重ねて原稿を仕上げるサポートをし、公開に至ります。
編集プロセスの中で、ライター、編集者、主催者(行政、まちづくり団体、企業など)、地域で活動する取材相手と、何度かやりとりを重ね、そのプロセス一つひとつを大切にすることで、「地域の魅力を高めていこう」という意志確認を相互に行っていきます。
まちづくりとは地道で時間のかかるものですが、取材活動を通じて地域とていねいに関係を築いていくことで、ライター自身が地域に参画したり、関係性の豊かさが表現された記事により読者である住民の背中を押すものになるはずです。
また、市民ライターの記事は、即効性のある情報ではなく、地域密着視点で長く読まれるものになります。地域の価値を地域にストックしていく、息の長い取り組みが必要になります。
編集の担い手を地域で育成するために、ライター育成の段階でいかに地域側に編集機能を移転していくかという視点で事業を行なっています。
ローカルメディアを活用した持続可能なまちづくりにご関心のある方は、森ノオトにぜひご相談ください。
<プロジェクト担当スタッフ>
企画:北原まどか
運営サポート:齊藤真菜、船本由佳、佐藤沙織、松本裕美枝
森ノオトでは、市民ライターの育成からローカルメディアの運営や編集についてのご相談を受け付けています。
■お問い合わせはこちら
https://morinooto.jp/mori/contact/
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森ノオトは、行政や地元企業、団体のみなさまと信頼関係を結びながら、市民感覚を生かして地域貢献をめざす、ローカルなSDGsを実践しています。 森ノオトの法人紹介のページにて、これまでの事例を掲載しております。ぜひご覧ください。