

「シェアカル」は、地域に暮らす人が自分の得意分野を持ち寄って、この指止まれ方式で何人かが集まったらみんなで教わる「シェアするカルチャー」というムーブメントです。合同会社たまプラ・コネクトの藤本孝さんが中心となり、今では全国的に注目を集めている「シェアカル」が、2017年5月28日(日)に、横浜市青葉区鴨志田町にあるNPO法人森ノオトの事務所「森ノオウチ」にやってきました。
たまプラーザの本家・シェアカルで人気の教室や、常連メンバーが「正しいラジオ体操、教えます」「紙皿でかばんを作ろう」「数秘鑑定」「正しいバーベキュー講座」などを出品し、一方で多士済々の森ノオトのNPO会員たちが「ヴァイオリンの響きを全身で感じよう!」「癒しの腸セラピー体験版」「かしこい編み物教室」「おまかせワンポイント刺繍」など、シェアカル用に自身の得意技の体験プログラムを用意しました。
いずれも、その場で体験できる「ワンコイン500円」でのプログラムとし、参加した80人以上が500円玉を握りしめ、小さな森ノオウチの空間にひしめき合っていました。

この日はNHK-BSの「ニッポンぶらり鉄道旅」の収録もおこなわれた。豊かなバーベキュー文化を普及することを目的に設立された「日本バーベキュー連盟」の丸田進さんによる講義に、皆さん興味津々!
この日は森ノオウチで毎月最終日曜日の午前中に開催している「持ち寄りガーデン」の開催日でもあり、畑で採れたてのニラを使ったスープの振る舞いや、日本バーベキュー連盟のプロによる本格的なバーベキューも! 火の熾し方から火の管理、食材別焼き方のコツまで、ていねいな指導と美味しそうな香りにつられて、バーベキューブースには一日中人だかりが途絶えませんでした。
プロ級の料理の腕を持つ藤本さんは、たまプラーザで人気のジャズバー「ROLLINS」のマスターに習ったレシピで「パンチボウル」を提供。なんと飲み放題で500円という太っ腹で、子どもは無料サービスとあって、セルフサービスで遠慮なく飲む子どもたちの列がひっきりなし。

藤本さん作のパンチボウル2種と、お子様向けドリンク。それぞれ持参のマイカップに並々と注ぐ(笑)

小学校1年生が先生になった「ルービックキューブ攻略法」。Facebookグループで開始前から話題で、先生が到着するや否や「待っていました!」「私もやりたい!」と、500円玉を握りしめた大人も子どもも列をなした

趣味人の山川紋さんは、最近はまっているという刺繍の腕前を披露。可愛らしい野の花をみんなの衣服やハンカチにちくちく

桜台のアジアン家具・アンティークのお店「エスニカ」の田原雅さんは、DIYの無料相談所を開設。この日は、田原さん自作のスピーカーや子どもが遊べるおもちゃを展示。石を積み上げる「石花」のコーナーを設置した
テント下で様々なワークショップがおこなわれている間に、森ノオウチの1階スペースでは、体験型レッスンが開催されました。
今年森ノオトのライターとしてデビューし、毎週水曜日に森ノオウチでヨガ教室を開催しているヨガ・ピラティスインストラクターの新楽津矢子さんは、「鍛える深層筋、ウエストくびれる腹筋祭り!」を開催。20分間のプログラムで、事務局長の梅原昭子さんは後日筋肉痛になるなど、なかなか効果があったようです。

小さな子どももチョコンと座って、ちゃっかり腹筋祭りに参加していた

今年NPO会員になった加藤弥生さんによる「首肩マッサージ15分」。「すごく気持ちいい~!」「またお願いしたい」と大好評だった。お子さんをおんぶしながら、ひたすらほぐしていました!

山本久美子さんによる数秘鑑定は、女性参加者が「私も、私も!」と、楽しみにしていた人気コンテンツ。ソーシャル分野ではイベント化しにくいスピリチュアル分野のイベントも、シェアカルならば気楽に実施できるのが魅力

テレビ局が張り付く注目プログラムの「正しいラジオ体操、教えます」。テレビ体操で実演をしていたという藤元直美さんによる指導で、深層筋までにはたらく深い運動効果を体感し、翌日筋肉痛だったという声が相次いだ
普段はたまプラーザの3丁目カフェでおこなわれている「シェアカル」。実は今回が「初の横展開」だったそうです。藤本さんは「シェアカルという仕組みが他のコミュニティでも機能するのか、見てみたかった。森ノオウチで実践できて、どこでも通用するとわかったのが収穫だった」と話してくれました。
今回は、子どもも含めた家族連れ、多世代が集まり、自然に交流できたのも魅力でした。アウトドア型で、その場で体験できる「シェアカル・イーエックス」のスタイルだったのも、よかったのかもしれません。
「自分の得意なことで、誰かの役に立ったり、周りの人を笑顔にすることができるってことに気付けて、それを子どもに伝えることができてよかった」と、参加していた親子は話してくれました。

シェアカルin森ノオウチのクライマックスは、森ノオトライターでプロのヴァイオリニストの升本理央さんによるヴァイオリンコンサート! 理央さんのプレイリストの中から、これを聴きたい! というリクエストがある人が500円を払い、演奏者の間近でヴァイオリンの響きを全身で聴く。他の人もそのおこぼれに預かれるのが、まさに「シェアするカルチャー」!
森ノオト事務局長としてシェアカルin森ノオウチをとりまとめた梅原昭子さんは、「たまプラーザの人たちが来てくれたのもうれしかったし、庭先のアウトドア感がたまらなく、会場の雰囲気がすごく調和していて、結果的に80人以上が来てみんな楽しんでくれて、やってよかった」と話してくれました。
次回のシェアカルは7月9日(日)。3丁目カフェを会場に、今度は新しい試みとして「モノのシェア」も始めます。家で眠っているものをシェアして、3丁目カフェを「モノの図書館」にしようという試み。こちらもエコ的に注目度大ですね。常に進化するシェアカルから目が離せません!
森ノオトもシェアカルとコラボしたことで仲間が広がり、たまプラーザとの地域交流も実現できました。「次世代郊外まちづくり 住民創発プロジェクト」で4年間切磋琢磨を続けてきた仲間との新しい展開。しみじみと喜びを噛み締めた初夏の1日でした。
※シェアカルin森ノオウチの様子がテレビで紹介される予定です。
NHK-BS「ニッポンぶらり鉄道旅」
2017年7月6日(木) 19:30-19:59放送予定
2017年7月8日(土) 7:45-8:14再放送予定
2017年7月13日(木) 6:30-6:59再放送予定

第13回シェアカル・イーエックス
「イーエックス」とはexperience、体験型のシェアカルです。
シェアカルはスキル(特技)のシェアですが、そこに今回はモノのシェアが加わります。
日時:2017年7月9日(日)11:00~16:00
会場:3丁目カフェ(横浜市青葉区美しが丘1-10-1)

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