NPO法人森ノオトではこの秋で創刊して丸9年になります。横浜市青葉区を拠点に、自然や環境と調和しながら、心豊かにつながりをはぐくむライフスタイルを提案してきました。2013年からライター養成講座を開催し、これまでに70人以上のライターを輩出、現在も40名近くが活躍しています。
その多くは、これまでプロのライターとして取材や執筆活動をした経験のない人たち。それでも、生活者としての視点でまちや未来をよくする意志をもって、取材をし、文章を書き、SNSで発信していくなかで、地域活動の担い手として成長してきました。
最近では、横浜市青葉区や都筑区といった「森ノオトのご近所」から離れて、横浜市でも南区や港南区、川崎市や東京都町田市からもライター活動に参加する人が出ていました。それぞれが自分の住む地域で自分のアンテナにひっかかる人や活動を見つけては、自分の言葉でその魅力を文字で表現していきます。それがまた、同じ地域に住む人の心を動かし、足を運ばせて、様々な地域活動・環境活動を応援することにつながっています。
また、2015年からは、「ローカルメディアを立ち上げて、市民ライターを育成し、まちの人やモノ・ことをつなぎたい」という人や団体からの相談を受け、これまでに横浜市、川崎市、横須賀市、平塚市、厚木市、茅ヶ崎市、東京都港区などで「市民ライター養成講座」の講師として私が招かれることもありました。
どんな記事を出していくのか、取材対象の記事での取り上げ方、担当の割り振りなど、各地での編集会議での議論を聞くにつれ、「ローカルメディアはまちづくりに寄与している」と感じています。メディアを通じて地域の「宝」を可視化していく活動は、まさに「まち自体を編集していく」ことなのではないでしょうか。
森ノオトは、神奈川県のボランタリー活動推進基金21の補助事業で、「ローカルメディア事業」をおこなっています。そのうち、この10月に開講する「ローカルライター講座」では、地域の発信者を育成し、まちづくりに寄与していく人材が継続的に活躍する場をつくることを目的にしています。
■発信力UP講座
「自団体を見つめる、鍛える」
地域活動団体の発信力を高め、地域社会の課題を解決する
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■ローカルライター講座
「地域の発信者を育成する」
地域や地域活動団体を客観的に評価し、地域の魅力を高める
↓
■ローカルメディアミーティング
「地域の編集視点を養う」
地域課題を編集する視点を持ち、多様な他者と議論する
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■かながわメディアコンパス
「発信者の心の拠り所となる指針を持つ」
変化し続ける潮流のなかで、発信者としてあるべき姿を問い続ける
全5回の講座のなかで、「自分の視点を持ち自立したライターを養成すること」「環境や社会課題などを解決する視点を育むこと」を重視していきます。SDGs(Sustainable Development Goals=国連「持続可能な開発目標」)の視点で地域を俯瞰し、社会課題の解決に向けて努力している人に寄り添い力づけ、ペンの力で「地域をよくする」ことのできる力をはぐくみます。
講座修了後は、受講生が活躍できる場(メディア)とつないでいきます。
これまでに、以下の5団体が「ローカルライター養成講座」に賛同し、修了生が希望すればライター活動の受け入れ先として連携してくださいます。もちろん、森ノオトでの受け入れも可能です。
(なお、活動希望のメディアとは、必ず面談、双方合意のうえ、活動を開始していただきます。ライター活動における条件や費用負担等は、各団体により異なりますのでご留意ください)
「あそびい横浜・湘南」(神奈川県全域)https://asobii.net/
「コドモト」(横浜市全域)https://www.kodomoto.info
「ベイキッズ」(横浜市港湾部)http://baykids.jp
「森ノオト」(主に横浜市北部)https://morinooto.jp
「ヨコスカ織り人」(横須賀市・三浦半島)http://yokosukaorigin.org
「湘南NPOサポートセンター」(平塚市)http://snposc.org
2018年10月22日(月)から全5回で始まる「ローカルライター養成講座」。地域を愛する人、地域の魅力を発信したい人、地域で仲間を増やしたい人、お待ちしています!
<ローカルライター養成講座>
全5回・隔週月曜日開催(10:00〜12:00)
希望者は「まちなか社食」のお弁当を購入してのランチ交流も可能です
>まちなか社食<
http://machinaka-shashoku.strikingly.com
第1回
10月22日(月)
「ローカルメディア、基本のき」
講師:北原まどか
市民メディアならではの編集視点のもちかた
情報発信は、地域社会をよくするためにやる
第2回「グローバルとつながる視点を持とう」
11月5日(月)
講師:木村麻紀さん
SDGsとローカルメディア
自分の関心とローカルの課題、世界を結びつける
第3回「取材をスムーズに進めるために」
11月19日(月)
講師:船本由佳
自分ならではのネタをゲットするには?
取材や撮影の準備
第4回「ローカルの魅力を発信する文章術」
12月3日(月)
講師:北原まどか
主観と客観のバランスを調整する
言葉の持つ意味について考える
第5回「まちを編集する視点を持とう」
12月17日(月)
講師:北原まどか
文章を客観的に批評し見直す
自分なりの「めがね」を持つ
会場・共催:mass×mass関内フューチャーセンター(神奈川県横浜市中区北仲通3–33)
参加費:20,000円(全5回)
募集人数:最大15名
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