花端会議マップが完成しました!ここから「対話(=ダイアログ)」を始めよう
10月上旬から、区内の公共施設や花屋さん等で「花端会議マップ」を配布します(青葉区役所では10月1日より配布します)。この地図には、年間を通して楽しめるよう青葉区の様々な花と緑の見どころ情報を掲載しており、足元の地域の花と緑、そして人との距離感がぐっと近くなる、そんなヒントが散りばめられています。

花端会議マップは人と人、人と自然との対話の積み重ねからつくられました。

それゆえに、このマップには載っていない情報もたくさんあります。

その足りない情報を一人ひとりが心の中で書き加え、ここから新たな対話を始めるための、余白のある地図です。

 

……花端会議マップの冒頭には、このようなメッセージが記されています。

青葉区とNPO法人森ノオトの協働事業「フラワーダイアログあおば 花と緑の風土づくり」事業は、2018年にスタートし、これまでに、さまざまなイベントや学びと対話のプログラムを開催してきました。

「花と緑は世界共通の美しさがあります。現代は土いじりの機会が少なくなっていますが、花を育てることは、心を育てることにつながると思うんです」
――三上真史 タレント (2018年8月「キックオフイベント」ゲスト)

 

「園芸は総合芸術。庭づくり、つくってからがスタート。自然によりそい、3年先、5年先を想像する目が養われます」
――小島理恵 ガーデンキュレーター・(株)Q-GARDEN代表(2020年2月「地図づくりワークショップ」アドバイザー)

 

「人は葉っぱ一枚つくれない。私たちは大いなる自然の一員です」
――塚本こなみ 樹木医・造園家 (2019年10月「花端会議をはじめよう!」講師)

 

「あなたの庭の一輪が、はちみつの産地です」
――岡田信行 國學院大学万葉エコBeeプロジェクト顧問 (2018年9月「生き物とともにまちの魅力を高める」講師)

 

「雑草という名の植物はない。彼らには一つひとつ名前があり役割がある」
――吉田健二 (株)grove代表 (2020年5月「みちくさのススメ ZASSOトーク」記事)

 

「自分のテリトリーである軒先を、別の人も楽しんでいるという感覚が生まれると、その場がパブリックに開かれていきます。緑を楽しめる軒先が増えると、そこは美しい空間になっていき、まちがよくなっていくことにつながると思います」
――三輪律江 横浜市立大学准教授 (2018年11月「子どもの視点からまちを見直す」講師)

 

「木を切ることは悪いこととは限りません。今は、手入れが行き届かず、木が大きくなりすぎている」
――持田智彦 樹木医・造園家 (2019年9月「愛護会体験」講師)

 

これらの言葉は、これまでの2年半の間で行ってきた事業の中から生まれたものです。フラワーダイアログでは、文字通りの「対話」を重視し、その場から生まれた言葉やアイデアを、柔軟に事業に取り入れていくことで、誰もが参加できるまちづくりのあり方を模索してきました。

 

「花端会議」も区民発のアイデアです。あおば花と緑のサポーターの齋藤世二さんが話した、「今は街角から井戸が消え、井戸端会議をする人の姿もなくなってしまった。でもこれからは、私たちがつくる花壇の周りで、「花端会議」をする人を見かけられるようになったらうれしい」という言葉が、フラワーダイアログ事業の礎の一つとなりました。

 

「花端会議」とは、花と緑を通じて人と人が言葉を交わすこと。また、人と自然そのものとの「花端会議」を始めることもできます。その結果、地域コミュニティも自然も豊かな青葉区が、次の世代に受け継がれていく、そんな循環のイメージをマップに込めています。

 

花端会議マップでは、8つの提案と9つのコトバを紹介し、花端会議を通じて誰もがまちづくりに参加できる可能性を示している。映画のパンフレットのように、心に余韻が残る言葉を配している

 

マップには、「緑地・広場」「街路樹」「公園」「花壇ボランティア」 「お店・造園・生産者」の5つカテゴリーに分けられた50の情報を掲載している。区内の公園は緑色に着色され、地区公園(半径500m以内に住んでいる人が主に利用する2ha程度の公園)と近隣公園(半径1km以内に住んでいる人が主に利用する4ha程度の公園)には名称が入っている

 

地図を広げれば、たくさんの緑の上に色鮮やかな花が咲き、青葉区全体を、ひとつの大きな庭園として捉えることもできます。その美しい花と緑の環境を維持しているのは、紛れもなく、地域を愛する人たちです。公園愛護会や、ハマロード・サポーターやあおば花と緑のサポーターといった地域団体などが、私たちのまちを花で彩り、道ゆく人々の目を和ませてくれます。

このコロナ禍によって、足元の緑や自然の豊かさに気づき、癒された方も多いことでしょう。まずは公園や緑地に行って、マイツリーやマイフラワーを見つけて話しかけてみることから始めませんか。すると、同じように花や緑を愛でている人の存在に気づくかもしれません。そうして、同じような心を持った人たちと言葉を交わし、身近な自然や生命の不思議に思いを馳せることで、地域に仲間が増えていく。そんな人と人との自然な関係性を育むことができるのが、「花端会議」なのです。

11月7日(土)から15日(日)までの「花端会議ウィーク」では再びSNSキャンペーンを行うので、ぜひ「#フラワーダイアログ」とハッシュタグをつけて、お気に入りの花や緑の情報をお寄せください

 

2020117日(土)から15日(日)までの9日間を、青葉区では「花端会議ウィーク」と定め、花と緑を通じた地域活動に踏み出すことを楽しく後押しします。1189日(いいパークの日)を含むこの期間、公園や緑地、樹林に出かけて、人と出会ってみませんか。この期間に、区内の10カ所以上で花壇の植替えや、定例の公園愛護会活動が行われます。花端会議マップを手に、気になる公園に行って、活動に参加してみてはいかがでしょうか。きっと、地域の素敵な先輩たちに出会えるはずです。シャイな方は、まずは公園にマイツリーを探しに行くだけでもいいかもしれません。

花端会議マップは、10月上旬より区内の公共施設や花屋さん等で配布します。

あなたが外に一歩を踏み出せば、青葉区はもっといいまちになっていくでしょう。

Information

花端会議ウィーク

2020117日(土)15日(日)

区内の公園愛護会や公共施設、公園の花壇等での花苗の植替えが、この期間に集中的に行われます。この機会に活動を実施する団体の場所や、開催時間等については、10月中旬に配信する記事でご覧ください。

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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