森ノオト編集部「毎日がロケハン♪」チームがゆく!大学学食めぐり 日本体育大学編
東急田園都市線・青葉台駅からバスで15分ほど、横浜市青葉区鴨志田町に、多くのオリンピック選手を輩出している日本体育大学の横浜・健志台キャンパスがあります。今年の春(2024年4月)から東急バス初の連結バス(愛称:タンデムライナー)の運行も始まりました。せっかくなので「バスで行こう!」と、タンデムライナーに乗って、学食探訪してきました。

日本体育大学ってどんなところ?

新しいバスに遠足気分。一般のバスと比較すると、タンデムライナーは全長17.98m、乗車定員は約1.5倍の113人!

日本体育大学(以下日体大)は東京都世田谷区に東京・世田谷キャンパスを有します。その歴史は古く1981年(明治24年)「体育会」の創立から始まり2021年には創立130周年を迎えました。1964年の東京オリンピックでは全学を挙げて協力。トップアスリートや指導者教育に力を入れていきました。

 

横浜・健志台キャンパスは、学生数の増加によって東京・世田谷キャンパスが手狭になってきたことから、 公式大会で使用できる施設として1968(昭和43)年に着手。現在も新校舎を増築中です。ちなみに、「健志台」の、「健」は健康、「志」は学びと鴨志田町にちなみ、「台」は丘陵を指しているとのこと。

 

学生時代、田園都市線の桜新町に住み、現在は田園都市線青葉台に暮らす私にとって、“日本体育大学”はとても身近な大学で、密かにファンです。

2019年にラグビーワールドカップ決勝が横浜で行われた年には、青葉区の商店街のメンバーで架空のラグビーチームを作りワールドカップを盛り上げるべく“みんなのハカ”を行う場所としてラグビー場をお借りしました。

女子サッカー「日体大SMG横浜」は地元に応援団もあり、私も数回応援に行っています。

いくつもの競技場をもつキャンパスはとても広く、普段、街で見かける学生たちは、はつらつとしてとても元気です。

 

 

いざ学食へ!

横浜・健志台キャンパス2号館には、3階に「グレートライオン食堂」4階に「選手村」5階に「カラクサフードメンテナンス」と3つの学食があります。他に、コンビニエンスストアがあり、外にキッチンカーが来たり、パン屋さんが来る日があるなど、バラエティに富んでいます。

 

今回の学食探訪にあたっては、日本体育大学保健医療学部、救急医療学科の中澤真弓教授に取材依頼をしました。救急医療学科は、2014年に開設された新しい学科です。学食探訪の前に中澤先生の研究室で救急医療学科についてお話を伺いました。

 

学内実習に加えて野外活動や消防機関での救急車同乗実習など、実践的な学習が多いのが特徴です。日体大のキャンパスは「横浜市消防団協力事務所」に登録されていて、コロナ以前は宿泊を伴う防災訓練もしていたそう。地域との連携にも力を入れています。

 

取材当日は中澤先生の声がけで、救急医療学科2年生の中野まなさんが一緒に案内してくださることに。編集の森ノオト梅原昭子さんも一緒なので女子会ノリでワクワクです。学生に絶大な人気メニューがあるグレートライオン食堂に向かいました。

中野さん一推しメニュー「からあげ定食」の食券を購入し食堂の中へ向かいます!(左から中澤先生、中野まなさん、森ノオト梅原さん)

 

私は、東京・世田谷キャンパスと毎年交互に行われる“日体フェスティバル”などで食事をする機会はあったのですが、グレートライオン食堂は初体験。広々としたグレートライオン食堂は学生でいっぱい

横浜・健志台キャンパスに通う学生数は曜日によって変わるものの、1日ざっと3,000人。グレートライオン食堂の方のお話によると、炊くお米の量は1日100kgとのこと!

5キロで30人分ということなので600人分の食事を作っている計算になります。大盛りが多いということからか通常、1日に作る学食の量は300〜400食くらいとのお話でした。

厨房の方にお話を伺うと、朝の仕込みは6時からで、学食のオープンは10:30。働いている方は、日によって人数は4人〜6人。毎日400食もの食事を作るみなさんは、近所の方が多くベテランさんばかりだそう。人気のメニューは?と聞くと、「から揚げ」と即答

実は、食券を買おうとした時、から揚げ定食が売り切れでした。残念……どうしようか?と、迷っていると、機械の表示が突然復活!ラッキー!なんて話しながら急いで購入。

揚げ物が多く出るのでフライヤーが間に合わず、一時的に食券の販売を止めることもあるそうです。から揚げの人気を目の当たりにした私たちでした。

 

続けて、“日体大の学食で働いていてうれしかったこと”を訊ねると「メダリストに会えること」とのお答えが。

2023年に卒業し、バレーボールで活躍中の高橋藍選手もここで食べていたそう。そういえば、青葉区民マラソンのアンバサダーを務めていた有森裕子選手も横浜・健志台キャンパスで学生時代を過ごしたと話していました。

 

後日気になって調べて見たら、1952年のヘルシンキオリンピック以来の総メダル数(573個)のうち、日体大関係者のメダル獲得数は153個と、約25%を占める割合。(日本体育大学オリンピック・パラリンピック特設サイトより)

すごい数です!

人気のから揚げ定食を大盛りで注文!これが学生支援メニュー。この量で350円!

 

食券を山折りにすると、ごはん「大盛り」のサイン。追加料金はなしです。ほとんどの学生が大盛り、さすが日体大生!

あふれる母校愛

日体大の学食は、学生と一般とでは価格が違います。なぜかというと、“保護者会による食支援”があり、学生限定で一部のメニューが低価格設定になっているからです。唐揚げ定食の一般価格は500円です。

 

保護者会は各都道府県にあり、そこからの補助金で学生の食費を賄っているそう。体育大学の学生にはとてもうれしい支援だと思います。また、学友会という部活動のOG、OB会もあり、学生たちを支えています。大盛りでも低価格なのは、保護者の方たちの支援のおかげなのです。

中野さんのおすすめのメニューは、から揚げとカレー。フェアという日替わりメニューは限定ということもありすぐに完売するとのこと。中野さんが撮りためている今までのフェアの時の写真をお借りしました

 

中野さんのランチ写真コレクションより。どれもボリュームがあり、おいしそうです!

締めのデザート

5階には、グレートライオン食堂とはガラッと違う雰囲気のおしゃれなカフェテリア、カラクサがあります。ここにはケーキやソフトクリームなどのデザートメニューも並びます。

今月は鹿児島県保護者会×カラクサカフェということで10月ハロウィン限定メニューがありました。もちろん別腹!ということで、デザートも堪能。迷った末に私が選んだ、季節限定の“おいものチーズケーキ”は美味!これも「保護者会」の支援のおかげ

中澤先生は、「普段は授業の合間に研究室でサッと食事をすることが多くて、学食やカラクサでお昼を食べる機会はなかなかないので、新鮮!」と、楽しそう。中野さんも、「こんなメニューがあるとは知らなかった!」とテンション高めです。

 

デザートを楽しみながら、中野さんの学生生活などを聞いているとエッサッサの話題になりました。

エッサッサとは、白のパンツ通称“エッサパン”を履き、大会などの優勝時などで演舞するという伝統ある応援スタイル。白いはちまきとエッサパンで、「エ〜サッサ(ッ)♩エ〜サッサ♩エッサ、エッサ、エッサッサ♩」と始まるこの応援スタイルは一度見たら忘れられません。初めて見る人はかなりびっくりしますが、迫力があって私は好きです。

間近でみるエッサッサは迫力満点(横浜アリーナで行われた第57回体育研究発表実演会より:撮影筆者)

 

4階の「選手村」では、ボリュームタップリのお弁当が売られています。取材前の別日、ロケハンチームメンバーで下見に行った時に、これを食べた私ですが、いつもの2食分相当の量で、残さず食べるのに苦労しました

緑豊かな横浜・健志台キャンパス。グレートライオン食堂でランチを食べ、カラクサでデザートも満喫。普段はこんなに食べられないけど、大盛ご飯をおいしそうに、きれいに平らげる学生と一緒だと食べれちゃうので不思議です。

 

勉強するにも運動するにも、しっかり食べることは、とても大事。“健康な身体には、健康な精神”学生が元気な訳ですよね。

 

大学の公式H Pには地域の方が参加できる公開講座などの情報も盛りだくさんです。

講座などに参加する際には、時間を少しとって防災広場をのぞいてみたり、お腹を空かせて学食に立ち寄ってみてはいかがですか?

Information

日本体育大学(にっぽんたいいくだいがく)

https://www.nittai.ac.jp/about

 

グレートライオン食堂 10:30〜17:00

選手村 お弁当の販売のみ

カラクサフードメンテナンス 10:45〜15:30

https://www.instagram.com/karakusafoodmaintenance/

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この記事を書いた人
塚原敬子ライター
2000年に青葉区に引っ越してから早20年、長男は藤が丘で産まれました。 その頃、これからは介護だ!と介護福祉士やアロマ、ヨガの資格を取りました。「健康は自分で作るもの」がモットー。月や星、石や植物が大好きで山や海での拾い物多し。
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