脱力系のイラストにピリリとスパイス(毒?)が効いた痛快なエッセイが魅力の本書。デパ地下の惣菜屋で並ぶ時に密着してくるおじさんとか、交通事故で血みどろになりながらさわやかに救急車を待つ青年とか、誰もが「わかるわかる」「そういう人いるよねー」「え、そんな人いるの?」とうなずきたくなるような(あるいはつっこみたくなるような)内容で、気づいたらちょっぴり口元がゆるんでいて、時に「くすっ」と声が漏れてしまうような、病み付きになる本です。
著者のフクダカヨさんは現在寺家ふるさと村の裏手で、パートナーで写真家の入江英樹さんと2人のお嬢さんと木の家暮らしを満喫中。ブログネタには事欠かない毎日で、カヨさんの手にかかると日常生活がこんなに生き生きと笑いに満ちてしまうのかとシュールな笑いの選眼力に脱帽。こちらまで「笑い」のおすそわけに預かりなんだかありがたい気持ちになります。
第1作目ではカヨさんと入江さんの入籍から、長女の小春ちゃん出産までが描かれており、青葉台にある助産院・バースあおばでの出産へと至るドラマは、誰もが人生の主人公でヒロインなんだよなあ(出産時にワガママ女王と化していたカヨさんとそれを見守りサポートする助産師さん、入江さんに笑っちゃって)、なんて思ったりして。
2作目『よりみちの天才』では日常に子どもが加わり笑いのツボはますます増え、「母ちゃん業ってやっぱり楽しいよね」と妙に納得させられます!
読者の平凡な日常まで笑いに引き込んでしまうフクダカヨさんの人気ブログ「フクダカヨ絵日記」はこちら→http://enikki.cocolog-nifty.com/enikki/(ドメインもまたすごい)。そして、フクダカヨさん宅のお宅訪問記事は明日公開です!
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