森ノオトを長く応援してくださっている方からは「雨の収穫祭」という印象を持たれている方も多いこのイベント。前回2022年は雨の中の開催しました。
今回も天気を心配しながらも、前回の雨天での開催はスタッフの中で大きな経験値になっていて、どんな天気でも大丈夫!と思えるくらい準備をしっかりと進められました。
開催当日、会場の藤が丘駅前公園で朝5時から準備スタート。毎年、藤が丘商店会のメンバーの皆さんやボランティアスタッフの皆さんに、テント設営や公園内清掃を手伝っていただいています。「雨が降ってないから物足りない……」と笑いが起きるほど、順調に準備が進みました。
今回、出店したのは30店舗。毎年出店している常連店に加えて、久しぶりの出店、そして初出店が9店舗と青葉区の「食」の新旧オールスターが集まり、青葉区役所も初めての出展が実現しました。
10時のスタートよりも早く待機されている来場者の姿も見え、晴れてこの日を迎えられたことに胸がいっぱいに。スタートのアナウンスとともに、各店舗に人が流れすぐに行列ができたお店も。お目当てのお店をめがけて向かう方、何周もゆっくりと歩きながら見ている方、朝イチはそれぞれのペースでお祭りを楽しんでいる様子が印象的でした。
気がつくと会場内は人・人・人!快晴で日中は20度近くまで気温が上がりました。お昼ご飯を調達して、ワークショップに参加して、公園の遊具で子どもたちを遊ばせて、と滞在時間の長い方も。コロナ禍明けを存分に感じるような、マスクのない笑顔が広がっていて、「久しぶり〜!」という再会を喜びあう姿をあちこちで発見しました。
収穫祭で出会う、地域のカダイ
収穫祭は青葉区内の「食」の名プレイヤーが集うイベントですが、今回はおいしいものを食べながら、身近なエリアにある社会課題や、それに取り組む市民活動団体を知ってもらいたいと、初めて「NPOブース」を設けました。青葉区内の五つのNPO法人(NPO法人パノラマ/NPO法人街の家族/NPO法人スペースナナ/NPO法人青空保育ぺんぺんぐさ/NPO法人WE21ジャパン青葉)が出展。アートワークショップやグッズ販売、フリーマーケット、活動紹介など各団体趣向を凝らしてPRしました。「同じ青葉区だけど、全然知らない活動があるんですね」と感想を話す来場者も。出店団体からは「ブースでお話しした方がボランティアで活動に参加してくれることに。新たなご縁ができました!」という声もあり、お祭りを目指して来られる地域の方に、NPOの存在を知るきっかけになってほしいというこちらの狙いが実ったように思います。
そして、もちろんリユース食器を今回も使用!NPO法人WAVEよこはまの協力のもと、飲食提供のブースで使用した食器を、お客様自身が回収ブースに持ってきて返却します。回収ブースでは残飯をコンポストへ入れ、食器をウェスで拭いて返却、という流れをボランティアスタッフが説明しました。今回もキッズたちが大活躍!エコなアイデアを紹介するコーナーを回収ブースの横に設け、森ノオトで過去に紹介したエコアイデア記事の展示や、LFCコンポストの販売も。さまざまな仕掛けや工夫で変化させてきた収穫祭ですが、開催当初からブレずに「ゴミが出ないお祭り」を目指していて、年々マイ食器やマイカップを持参する来場者の姿も増え、出店者や来場者とともに作り上げている実感があります。
ステージでは今回も石井正宏さん(NPO法人パノラマ理事長)とちゃんこみさんの二人のDJが、音楽で会場を盛り上げてくれました。その横で踊り続けながら、明るくチャーミングに進行するMCの塚原敬子さんと、音響担当のフジッキーさん。そして、青葉区役所からやってきた電気自動車が、ステージの電源を支えてくれました。食だけでなく、音楽もあることがこの収穫祭にフェスっぽさを加えて、ローカルでありながらも、どこかハレの場を感じさせてくれるんだろうと思います。
そして、いろいろなキープレイヤーが活躍する収穫祭で、やはりこの方が、今回も話題をさらっていきました。
今回の収穫祭は人が集うエネルギーを改めて感じる一日に。コロナ禍での数年間、人が集うこと、食を介するイベントが制限されていた期間が長かっただけに、リアルに人が集う場が持つエネルギーがより光っているように感じます。「食」が元気なまちは、きっといいまち。「このまちに住んでいてよかった!」と思う人が増えるような、そんな収穫祭を今後も続けていきたいと思っています。
収穫祭で知った地域のお店にぜひお買い物に行ってみてくださいね。そして、日々の暮らしの中で、ゴミの出ない工夫があればぜひ森ノオトに教えてください。このお祭りを支えてくださった、関心を寄せてくださった皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます!ありがとうございました!
【ご協賛いただいた皆さま】
【Thank you to our volunteers】
谷幸子様、山本久美子様、山本友紀子様、白川薫様、三浦紀子様、山田麻子様、日影愛様、青木マキ様、塚原敬子様、出口聖晃様、藤崎浩太郎様、松園良仁様、藤が丘商店会の皆様、桂台学童保育ちびっこの家様、あざみ野商店協働組合様、みなきたマルシェ実行委員会、よこはま北部ユースプラザからご参加の皆様
「あおばを食べる収穫祭2023」
主催:特定非営利活動法人森ノオト
協力:藤が丘商店会、上谷本連合町内会
後援:横浜市青葉区、横浜市環境創造局「横浜市みどりアップ計画に基づく事業」
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