きっと、このまちがもっと好きになる。あおばを食べる収穫祭2023レポート
森ノオトの年に一度のお祭り「あおばを食べる収穫祭」を、11月23日に藤が丘駅前公園で開催しました。9回目の開催となった今回は、約30店舗の出店者が集い、3,000名を超える来場者でにぎわいました。地域のNPO紹介ブースなど、新しい試みにもチャレンジした一日をレポートします。

森ノオトを長く応援してくださっている方からは「雨の収穫祭」という印象を持たれている方も多いこのイベント。前回2022年は雨の中の開催しました。

 

今回も天気を心配しながらも、前回の雨天での開催はスタッフの中で大きな経験値になっていて、どんな天気でも大丈夫!と思えるくらい準備をしっかりと進められました。

今回のチラシはisado designにステキにデザインしてもらいました

開催当日、会場の藤が丘駅前公園で朝5時から準備スタート。毎年、藤が丘商店会のメンバーの皆さんやボランティアスタッフの皆さんに、テント設営や公園内清掃を手伝っていただいています。「雨が降ってないから物足りない……」と笑いが起きるほど、順調に準備が進みました。

あっという間にテントが立ち、いつもの公園が一気にお祭り会場になっていきます

今回、出店したのは30店舗。毎年出店している常連店に加えて、久しぶりの出店、そして初出店が9店舗と青葉区の「食」の新旧オールスターが集まり、青葉区役所も初めての出展が実現しました。

 

初出店のTrang’s Vietnam Dining(チャンさんのベトナム食堂)。「あのバインミーが食べたい!」と目指して来られる来場者がたくさん!マイ食器にバインミーをのせて!

 

こちらも初出店のYES!!カツサンド。午前中の11時過ぎに早々に売り切れ!店主の松村さんの売り切れごめんなさい!のポーズ。今回買えなかった方はぜひたまプラーザの店舗へ!

10時のスタートよりも早く待機されている来場者の姿も見え、晴れてこの日を迎えられたことに胸がいっぱいに。スタートのアナウンスとともに、各店舗に人が流れすぐに行列ができたお店も。お目当てのお店をめがけて向かう方、何周もゆっくりと歩きながら見ている方、朝イチはそれぞれのペースでお祭りを楽しんでいる様子が印象的でした。

気がつくと会場内は人・人・人!快晴で日中は20度近くまで気温が上がりました。お昼ご飯を調達して、ワークショップに参加して、公園の遊具で子どもたちを遊ばせて、と滞在時間の長い方も。コロナ禍明けを存分に感じるような、マスクのない笑顔が広がっていて、「久しぶり〜!」という再会を喜びあう姿をあちこちで発見しました。

朝の公園とは全く違う表情。会場の小ささも歩いてお店を巡りやすいポイント

収穫祭で出会う、地域のカダイ

リユース食器回収ブースの横にNPOブースを設置して、食事をした方が必ずNPOブースに立ち寄れるような回遊性も工夫しました

収穫祭は青葉区内の「食」の名プレイヤーが集うイベントですが、今回はおいしいものを食べながら、身近なエリアにある社会課題や、それに取り組む市民活動団体を知ってもらいたいと、初めて「NPOブース」を設けました。青葉区内の五つのNPO法人(NPO法人パノラマNPO法人街の家族NPO法人スペースナナNPO法人青空保育ぺんぺんぐさNPO法人WE21ジャパン青葉)が出展。アートワークショップやグッズ販売、フリーマーケット、活動紹介など各団体趣向を凝らしてPRしました。「同じ青葉区だけど、全然知らない活動があるんですね」と感想を話す来場者も。出店団体からは「ブースでお話しした方がボランティアで活動に参加してくれることに。新たなご縁ができました!」という声もあり、お祭りを目指して来られる地域の方に、NPOの存在を知るきっかけになってほしいというこちらの狙いが実ったように思います。

お昼時にステージではNPOブース出店の5団体の活動紹介を。皆さん緊張の面持ちながら、自分たちの言葉で活動をPRしていました

そして、もちろんリユース食器を今回も使用!NPO法人WAVEよこはまの協力のもと、飲食提供のブースで使用した食器を、お客様自身が回収ブースに持ってきて返却します。回収ブースでは残飯をコンポストへ入れ、食器をウェスで拭いて返却、という流れをボランティアスタッフが説明しました。今回もキッズたちが大活躍!エコなアイデアを紹介するコーナーを回収ブースの横に設け、森ノオトで過去に紹介したエコアイデア記事の展示や、LFCコンポストの販売も。さまざまな仕掛けや工夫で変化させてきた収穫祭ですが、開催当初からブレずに「ゴミが出ないお祭り」を目指していて、年々マイ食器やマイカップを持参する来場者の姿も増え、出店者や来場者とともに作り上げている実感があります。

やる気まんまんのキッズボランティアさん、ありがとう!回収した食器の油や汁を拭いて、種類別に分け返却カゴに戻していきます

ステージでは今回も石井正宏さん(NPO法人パノラマ理事長)とちゃんこみさんの二人のDJが、音楽で会場を盛り上げてくれました。その横で踊り続けながら、明るくチャーミングに進行するMCの塚原敬子さんと、音響担当のフジッキーさん。そして、青葉区役所からやってきた電気自動車が、ステージの電源を支えてくれました。食だけでなく、音楽もあることがこの収穫祭にフェスっぽさを加えて、ローカルでありながらも、どこかハレの場を感じさせてくれるんだろうと思います。

そして、いろいろなキープレイヤーが活躍する収穫祭で、やはりこの方が、今回も話題をさらっていきました。

藤が丘商店会会長の外山高嗣さん。今回はなぜか「3年B組、とやはち先生」に扮して登場し、あちこちで写真撮影を頼まれる人気ぶり。商店会の歳末セールを案内している会長としての顔を見せているシーン

今回の収穫祭は人が集うエネルギーを改めて感じる一日に。コロナ禍での数年間、人が集うこと、食を介するイベントが制限されていた期間が長かっただけに、リアルに人が集う場が持つエネルギーがより光っているように感じます。「食」が元気なまちは、きっといいまち。「このまちに住んでいてよかった!」と思う人が増えるような、そんな収穫祭を今後も続けていきたいと思っています。

 

収穫祭で知った地域のお店にぜひお買い物に行ってみてくださいね。そして、日々の暮らしの中で、ゴミの出ない工夫があればぜひ森ノオトに教えてください。このお祭りを支えてくださった、関心を寄せてくださった皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます!ありがとうございました!

恒例のお祭り終了後に主催者側で回収したゴミの量をパチリ。今回も45ℓのゴミ袋1枚におさまる量に

【ご協賛いただいた皆さま】

あおばを食べる収穫祭2023・ご協賛店舗

 

 

【Thank you to our volunteers】

谷幸子様、山本久美子様、山本友紀子様、白川薫様、三浦紀子様、山田麻子様、日影愛様、青木マキ様、塚原敬子様、出口聖晃様、藤崎浩太郎様、松園良仁様、藤が丘商店会の皆様、桂台学童保育ちびっこの家様、あざみ野商店協働組合様、みなきたマルシェ実行委員会、よこはま北部ユースプラザからご参加の皆様

Information

「あおばを食べる収穫祭2023」

主催:特定非営利活動法人森ノオト

協力:藤が丘商店会、上谷本連合町内会

後援:横浜市青葉区、横浜市環境創造局「横浜市みどりアップ計画に基づく事業」

 

公式Instagram

@aobashukakusai

公式Facebookページ

https://www.facebook.com/aobashukakusai

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この記事を書いた人
宇都宮南海子事務局長/ライター
元地域新聞記者。エコツーリズムの先進地域である沖縄本島のやんばるエリア出身で、総勢14人の大家族の中で育つ。田園風景が残る横浜市青葉区寺家町へ都会移住し、森ノオトの事務局スタッフとして主に編集部と子育て事業を担当。ワークショップデザイナー、2児の母。
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